セイコー スカイライナーです。
ライナーは高級品でした。ライナーをローコストバージョン化した機械がスカイライナーです。

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高級品か普及品か、何が違うのでしょうか。
内部の機械の磨きが違うのは当然ですが、外装もやはり違います。見えないところも、見えるところも細部にまで高級品は手がかかっています。
ライナーとスカイライナーを並べると、どことなくライナーには気品が感じられます。なぜなら当然のことです。だってライナーの方が高価格なのですから。高い対価を支払ったオーナーには、それなりの満足感(所有するよろこび)が必要です。見える部分はもちろんのこと、見えない部分にも手をかけるのが当たり前です。それが高級ラインの宿命です。車もそうですよね。

スカイライナーはライナーを継承していますから11 1/2の小ぶりな機械です。しかしケースはライナーより一回り大きくなっています。当時、大型の時計が流行したからでしょうが、こんなところも普及版の普及版たる由縁ですね。なんちゃって大型時計です。

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性能(精度)に関係ない部分は簡素化していますが、薄さはライナーゆずりです。

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スカイライナーはドルフィン針です。薄型にはバトン針の方が似合う気がします。

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ケースバックにはしっかりとロゴが残っています。防水型にはタツノオトシゴが付いていないので、この個体は非防水です。

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